日本最大の生産牧場「ノーザンファーム」。母体は55年設立の「社台ファーム」。72年、フランスG1・1勝のノーザンテーストを海外種牡馬として輸入。以降、その産駒が大活躍。吉田の死後、社台ファームは分割再編。創業者の次男・吉田勝己が手掛けたのがノーザンファーム。勝己は学生時代から馬術を嗜んでいて、世界で勝てる馬を目指して牧場経営。当初は不調も、海外繁殖牝馬の輸入を始めたことで一転。各地に大規模外厩施設を展開していった。
現在、14年連続で生産者リーディングのトップに立つノーザンファーム。元騎手の細江さんが成功の要因に挙げるのは、創業者の次男でノーザンファーム代表・吉田勝己さんの思いの強さと投資力。2010年にはトレセン近くに牧場を設立。そこで働く人々にも投資してきた。今年の春G1ではノーザンファーム産の6頭が優勝。過去には、04年日本ダービーを制したキングカメハメハ、05年ダービーを制したディープインパクトなどを輩出。