今年のノーベル賞の受賞者に日本人2人が選ばれたことを受け、全国の書店では関連する本を並べたコーナーを設けたり、著書を急遽、取り寄せたりするなど注目されている。ノーベル生理学・医学賞の受賞者に選ばれた坂口志文さんが5年前に刊行した「制御性T細胞」の発見の経緯などを綴った著書は全国の書店から注文が相次ぎ、出版社によると、2万部の重版が決定したという。また、擬人化された細胞たちとウイルスとの戦いなどを描いた人気漫画「はたらく細胞」は制御性T細胞のキャラクターが登場し、作者の清水茜さんがSNSにお祝いのメッセージをイラストと共に投稿して話題になった。コーナーには今年のノーベル化学賞の受賞者に選ばれた北川進さんが監修した専門書なども並べられている。