2025年10月10日放送 19:31 - 19:58 NHK総合

首都圏情報 ネタドリ!
首都圏情報ネタドリ! めざせ!ノーベル賞 “スーパー高校生”の探究心

出演者
首藤奈知子 
(オープニング)
未来のノーベル賞候補!?“スーパー高校生”たち

大人顔負けの成果を上げるスーパー高校生のリアルな声から科学技術人材を育てるヒントを考える。

キーワード
ノーベル化学賞ノーベル生理学・医学賞ノーベル賞京都大学北川進坂口志文大阪大学
オープニング

オープニング映像。

オープニングトーク

坂口志文氏がノーベル生理学・医学賞、北川進氏がノーベル化学賞を受賞した。国際的な科学技術人材を育成するため、文部科学省は2002年度からスーパーサイエンスハイスクールを指定している。全国130校、関東甲信越は71校が該当する。理系人材を育てる要の政策の一つと位置づけられ、指定された高校には年間約750万円の予算がつく。

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めざせ!ノーベル賞 “スーパー高校生”の探究心
未来のノーベル賞候補!?高校で育む探究力

都立立川高校では、全学年で毎週2時間探究学習が行われている。生徒が関心のあるテーマを選択し、調査や実験を行う。スーパーサイエンスハイスクールに指定されると、学習指導要領の枠を越えて学校独自の授業編成をできるようになる。立川高校では、探究学習などを増やし理数系教育に力を入れている。ことし全国のスーパーサイエンスハイスクールの研究発表会の中で、幻と言われるほうおう座流星群を観測した都立立川高校の水澤さんたちの研究が高い評価を受けた。観測機は防犯カメラ5台を組み合わせ、空の全方向を撮影できるようにした。映像の中から動くものを自動検出するプログラムも自分たちで開発した。地域の産業に貢献する成果をあげているスーパーサイエンスハイスクールもある。山梨県立日川高校の生徒たちはワインの原料となるぶどうの土壌を分析。生徒と地元のワイン協会が調べたところ、粘りがあり固い土の地域で育ったぶどうを使ったワインは香りが強くフレッシュなものに、サラサラの土の場所のものは苦みとうまみのあるものができる傾向が見えた。生徒たちは年に数回ワイン協会と情報交換をしている。

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めざせ!ノーベル賞 日本の科学技術の未来

スタジオには川越至桜准教授、サイエンスアーティストの市岡元気が出演。市岡は、何十年日本人からノーベル賞が出ないかもしれないとも聞いていたので今回2人も出たことは喜ばしいと話した。文部科学省は、スーパーサイエンスハイスクールは一般の高校に比べて1年から3年になったときに研究職への希望が増えているとしている。川越准教授は、高校の先生にもノウハウが蓄積されてきて高校生が探究活動をする環境が整ってきていると話した。

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都立小石川中等教校2年の橋本さんは、競技用ロケットの制作に青春をかけている。どれだけ正確に飛ばせるかなどを競う競技で、日本代表として世界大会にも出場した。小3のときに種子島でH2Aロケットの打ち上げを見て、強く関心を持った。

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驚きと発見のミニ実験 水&油&入浴剤の科学/科学技術を取り巻く環境 日本の課題は

市岡は、色水と油の入ったコップに発泡入浴剤を入れる実験を行った。入浴剤を入れたことで発生した二酸化炭素に包まれた色水が浮かび、二酸化炭素を外に出したあとは下に沈んでいた。市岡は、科学の魅力に気づいてもらうためこちらから魅力的に見せるような努力を時代に合わせて変えていく必要があると話した。注目度が高い論文の引用数で20年前4位だった日本は最近13位が続いており、2040年には大卒・院卒の理系の研究者や技術者などが100万人以上不足するとの試算もある。川越准教授は、これまでは研究をしていくより民間に就職したほうがいい生活ができるイメージが続いていたと話した。スーパーサイエンスハイスクールの生徒からも生活していけるか不安との声が聞かれている。ノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口志文氏は会見で、基礎研究に対する国の支援がだんだん不足しているように感じていると話した。北川進氏は、若い人たちが研究時間を十分確保できるような政策が必要と話した。文部科学省は、科学技術人材政策に関する幅広い取り組みを総合的に推進していく必要があるとしている。

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スーパーサイエンスハイスクール 卒業生たちの原点

13年前にスーパーサイエンスハイスクールの茨城県立水戸第二高校を卒業し現在大手化粧品会社で研究員をしている小林さんは、独特の性質を持つ唇の細胞の実験モデルを作り新たな商品開発に繋げようとしている。高校時代はシロアリの生態を観察し、失敗するたびに新たな知見に出会えたという。失敗を次に繋げる科学の面白さを知り、研究職を志した。17年前に鹿児島県の池田高校を卒業した都内クリニックの田代さんは、論文を読むことの大切さを学び今も実践している。コロナ禍に毎日20件ほどの訪問診療を続けていた田代さんは、情報が錯綜する中論文を広く読み込み、一人一人の患者に合う治療を手探りで行った。

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めざせ!ノーベル賞 人材育成のカギは

川越准教授は、高校生の時に自ら取り組む経験は人生の糧になる、研究や探究は自分で問をかけて形にしていくことと話した。市岡は、小さい頃に科学者の魅力を知ってもらうことが大切と話した。

(エンディング)
エンディング

エンディング映像。

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