- 出演者
- 首藤奈知子 又吉直樹
今、大人の間で絵本がブーム。なぜ大人が惹かれるのか、その魅力を紹介。
- キーワード
- 出版指標年報(2025年版)
オープニング映像。
ゲストは芸人で作家の又吉直樹。絵本が大好きでよく読んでいるそう。去年の書籍年間ベストセラーを見てみると、TOP10のうち3作は絵本。
いま話題の絵本「もうじきたべられるぼく」。主人公は食用として育てられた牛。もうじき食べられることを悟り、離れて暮らす母親に会いに行くなど自分の命に向き合う物語。10年以上前に描かれ、当初はネット上のみで公開。SNSで紹介され反響が広がり人気に。
東京・千代田区の書店で月に1度行われている大人向け絵本読書会。子育てを終えた人、一人暮らしの人などが思い思いの絵本を読み合うことで交流を深めている。参加していた小原さんは自分とは違う考えに出会うことに新鮮さを感じている。他の参加者からの紹介でかけがえのない一冊にも巡り会えた。
いま話題の絵本「だいじ だいじ どーこだ?」。体の大切な場所を子どもにもわかりやすく伝える内容で、46万部のベストセラーになっている。助産師の黒須さんはこの絵本を使った読み聞かせ会を開催。
又吉オススメの絵本「おしいれのぼうけん」。幼い頃から読んでいるもので、当時は想像力をはたらかせていく物語に惹かれたという。大人になって読み返して印象的だったのは、子どもを押入れにいれた先生が反省するシーン。
又吉の著書「本でした」。絵本作家・ヨシタケシンスケとの共著。ヨシタケの意向により、読者が一緒に参加して考えられるような本に。あえて説明せず、余白を設けることを意識したそう。絵の魅力については「言葉では説明できない無言の表現ができる」とした。
今年7月に出版された絵本「いま、日本は戦争をしている」。発売1ヶ月で重版が決まり、原画展も開かれた。太平洋戦争中の子どもたちの実際の体験を描いた作品で、著者は堀川理万子さん。戦争をテーマにしたのは今回が初めて。戦争体験車の話を直接聞き、それをもとにその場でラフスケッチを描くなどした。中でも影響が大きかったのは7歳で沖縄戦を経験した比嘉義秀さん。話を聞いた17人のうち、比嘉さんなど4人がすでに亡くなっている。
ここまで絵本の魅力を紹介。又吉は「普段の生活で情報が大量にあり、自分で考える時間が減っている」「絵本はは情報が少なく、自分の考えなどを結びつけることができる」などコメント。