ノーベル化学賞を北川進さんが受賞。北川さんは有機物と金属を組み合わせた化合物研究に取り組む中で、極小の穴を多く持つ多孔性金属錯体を開発した。多孔性金属錯体は穴の大きさを分子レベルで思い通りに変えることが出来るので、特定の気体を閉じ込めたり目的物質だけを取り出すことが可能に。この技術によって水素の安全かつ効率的な貯蔵が出来るようになるなど、様々な分野で実用化に向けた研究が進められている。こうした業績により、北川さんは過去紫綬褒章などを受賞している。日本からのノーベル賞受賞は、生理学・医学賞受賞の坂口志文さんに続き30人目。