今年4月、仙台市宮城野区で撮影された映像。巣の中で卵を温めているのは猛禽類のハヤブサ。ひなが生まれたののは、仙台市宮城野区の新仙台火力発電所。ハヤブサの巣は、3号系列の煙突の高さ76メートルの場所にある。東北電力によるとハヤブサはもともと発電所の1号機と2号機の煙突に営巣して自然繁殖していた。しかしいずれも廃止したため、2015年から3号機に人工的な巣を設置し、繁殖できる環境を整備していた。これまで6年連続で繁殖を見届けているという。環境省のレッドリスト 絶滅危惧II類に指定されているハヤブサ。猛禽類医学研究所の渡辺有希子副代表は、そこが安全な繁殖場だとハヤブサたちが認識しているからこそだと思うので、見守り耐性を整えたことはすごいことだと思う、地域のみんなでひなの生育を見守っていくような態勢ができるとうれしいなどと述べた。東北電力は、6月12日に3羽のひなの巣立ちを確認した。