今月22日から神奈川県の海上自衛隊横須賀基地に寄港しているイタリア海軍の空母「カブール」の内部が昨夜、NHKなど一部のメディアに公開された。空母の甲板は全長244メートル。最新鋭のステルス戦闘機「F35B」、ハリアー攻撃機なども搭載されている。イタリア海軍によると空母はきょう、横須賀基地を出港し海上自衛隊などと共同訓練を行ったあと、フィリピンやインドなどインド太平洋地域の各地に寄港し、11月にイタリアに戻る予定だという。NHKの単独インタビューに応じたクロセット国防相は、今回、空母を寄港させたねらいについて「日本とイタリアとの緊密な関係を示すためだ。アジアだけでなく世界全体にとって経済的に重要なインド太平洋地域をイタリアが重視していることを意味する」と述べた。一方、クロセット国防相「今回、空母は台湾海峡を通過しない」と明らかにしたうえで「空母の派遣は誰かを挑発するものではない」と述べ、中国との摩擦は避けたいという姿勢を示した。