欧米はロシアが北朝鮮から弾薬やミサイルを更に調達するのではないかと懸念している。アメリカ国防情報局の報告書によると、去年金正恩総書記が訪れた軍事工場の画像と、今年ロシアがウクライナに打ち込んだミサイルの残骸の画像を比較し、ミサイルの形状などが一致していて、北朝鮮製のミサイルがロシアによりウクライナに使用されている証拠だと主張している。また、北朝鮮がロシアに数十発の弾道ミサイル300万発の砲弾を供与し、軍事協力を加速させていると指摘。ロシアはその見返りとして、国連安保理の場で北朝鮮を対象とした制裁措置に拒否権を発動し外交的な支援を行い、ウクライナに配備されている欧米製のミサイル防衛システムに対した効果のデータを提供している可能性も指摘。ロシアと北朝鮮が軍事協力を更に強めればヨーロッパとアジアの双方で安全保障環境に多大な影響を及ぼしかねない。西側諸国はそう懸念を強めている。