2日、ノーベル生理学医学賞に決まったカタリン・カリコ氏とは?番組のコメンテーターの増田ユリヤ氏は長年カリコ氏の取材を続けてきた。1955年ハンガリー生まれ、小学生の時から生物研究に強い関心。結婚・出産後も研究を続けた。当時社会主義体制だったハンガリーは1980年代に入り経済低迷。研究費が大幅に減らされてしまい事実上の失業状態となった。それでも研究を続けたいと働き先を探すカリコ氏にアメリカのテンプル大学からオファーが。しかし国外へ持ち出せるのは100ドルに限られていた。そこでカリコ氏はクマのぬいぐるみに隠して1000ドルほどを持ち出したという。アメリカで研究に励んだカリコ氏。ところが上司のやっかみや研究に社会的意義がないとの理由から降格が言い渡されるなどカリコ氏のRMAの研究は大きな挫折を味わう日々だった。それでも研究を続けて40年以上。その不屈の精神がノーベル生理学医学賞につながった。