第169回芥川龍之介賞・直木三十五賞の受賞作品が決定。芥川賞に選ばれたのは市川沙央さんで、今回受賞した「ハンチバック」で小説家デビューした。市川さんは難病『先天性ミオパチー』を患う重度障がい者。「ハンチバック」も先天性の難病で重度の障がいがある女性が主人公の物語。市川さんは「芥川賞にも重度障がい者というのが受賞者にも作品にもあまりなかった。初だと書かれるんでしょうが、どうしてそれが2023年にもなって初めてなのか、それをみんなに考えてもらいたい」と気持ちを訴えた。また直木賞には垣根涼介さんの「極楽征夷大将軍」と、永井紗耶子さんの「木挽町のあだ討ち」が選ばれた。