いすみ市でキョンの駆除を続ける石川雄揮さんは被害に悩む住民に頼まれ罠を仕掛けていた。石川さんは自治体や住民の依頼を受けこの10年で約600頭のキョンを駆除してきたが、そこには葛藤もあった。石川さんの前職はジャーナリストでアフガニスタンやリビアなど紛争地に飛び込み、現地で生きる人々を取材し命の尊さを伝えてきた。そうした中で獣害対策の駆除に立ち会い、それが転機に。狩猟免許を取りいすみ市に移住した石川さんは7年前に「ハント・プラス」を企業。グランピング施設を営みながら害獣駆除の狩猟体験を始めていた。狩猟についての基本知識は教えるが、目的はあくまで駆除される動物の命に向き合うことである。今回学生に参加を勧めたのはゼミの教官である安藤昌也教授であった。キョンは参加者自身の手で処理されその肉をいただくこととなっていた。