ハーバード大学などでは去年、イスラエルの軍事作戦に抗議するデモが相次ぎ、一部でユダヤ人学生が嫌がらせを受けたことから、トランプ政権は先月、対応が不十分だったとしてハーバード大学と関連団体に総額90億ドルの助成金などを見直すと発表していた。これに対し、ハーバード大学は14日、学長の名前で文書を公表した。トランプ政権は助成金の条件として教職員や学生の考え方を政権側の認める第三者に調べさせることや、学生の取り締まりの強化、DEIをやめることを要求してきたという。これに対し、大学側は要求は連邦政府の権限を越え、私立大学の価値観を脅かすものだとし、要求を拒否した。ワシントン・ポストは政府に正式に抵抗した初めての大学だと報じた。連邦政府による大学への助成金をめぐってはコロンビア大学が先月、トランプ政権の要求に従う方針を示していた。