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「バターン半島」 のテレビ露出情報

2019年、台湾出身の元日本兵へ取材が行われ、いずれも90歳を超えていた。そのなかの1人、蘇献成氏はニューギニア島で激戦を経験し、飢餓で死んでいく兵士たちを目の当たりにした。捕虜となってオーストラリアへ送られると、44年8月、収容所で脱走事件が勃発した。警備兵によって銃撃され、231人が死亡。蘇氏はトラックで遺体が運搬される様子を目撃したという。インタビューから2年後、蘇氏は自宅で転倒し、そのまま亡くなった。
王慶祥氏はバターン半島の部隊に配属され、飢えに苛まれた末、民家から盗みを働いたとインタビューで語っていた。今も当時のことが思い出され、涙を流すという。戦争の愚かさを語っていた王氏は21年、死去した。91歳だった趙中秋氏は先の大戦で、インパール作戦に参加していた。3万を超える日本兵が命を落としたが、6割以上を餓死、病死で占めたという。歩けなくなり、自死する兵士の姿もあった。23年7月、取材班は趙中秋氏のもとを再訪した。脳梗塞を患って車椅子生活を余儀なくされていたが、再会を喜び、変わらずに「私は日本人」と繰り返した。取材班が家を辞去しようとすると、趙氏は食事に誘い、その席で「戦争は昔のまま、残されている」と語った。

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