600kmにも及ぶ水路網が棚田を支えている。海から吹く湿った風が山にぶつかって雲になり、雨季の約5か月間たくさんの雨が降る。その雨水がカルデラに溜まってできたのがバトゥール湖。バリ島の貴重な水源の一つだが、流れ出す川は1本もない。バリ島は噴火によって岩や火山灰が堆積した地質。地層の隙間や割れ目が水の通り道になった。湖の水はその地層に浸透し、至る所で湧き出す。その湧き水を棚田に流すためにバリの人たちは水路網を作った。自然に配慮し山の斜面を利用しながら調節した。設計図は見つかっていない。水路が山で遮られる場所ではトンネルを掘った。人の手だけで掘った水路網の全長は600km以上。
