スポーツ庁の河合純一長官は生まれた時から目の病気があり、中学3年生の頃に視力を完全に失った。パラリンピックにはバルセロナ大会から6大会連続で出場し、金メダル5個を含む21個のメダルを獲得した。そんな河合長官が目指しているのはスポーツを通じた「インクルーシブな社会」。性別や年齢、障害の有無に関わらず誰もが尊重し合えるという思いを込めている。河合長官は職員との交流を図って互いの理解を深め、点字ブロックの設置など障害のある人が利用しやすい環境作りも進めている。河合長官は「私の着任がひとつの呼び水になれば良い。インクルーシブなスポーツ界を作ることを大切にしていきたい」などと話した。
