9月中旬、ケガからの復帰戦が1か月後に迫っていた。新濱はスタートから100mを9秒5で滑れるかを一つの目安にしていたが、タイムトライアルでは100m9秒94と大きく遅れた。記録は35秒25で、前年の開幕戦に比べて0秒7遅かった。3年前から新濱の栄養サポートを行っているスポーツ栄養アドバイザーの松井さんは、事故の時もけがの回復を早める食事などを提案していた。昨シーズンよりも体重が重くなっていた新濱は、松井さんの提案で必要な筋力を維持したまま3週間で3キロの減量を目指すことにした。10月下旬、ワールドカップの日本代表が決まる全日本距離別選手権前日に新濱は右足の内転筋に肉離れを起こし、痛みを抱えたまま当日を迎えた。タイムは34秒98で5位。代表には滑り込んだものの、不本意な結果に終わった。
