TVでた蔵トップ>> キーワード

「バンチャーク」 のテレビ露出情報

SAFとは「持続可能な航空燃料」のことで、使用済みの油などを原料として二酸化炭素の排出量を大幅に減らせるとされていて、注目されている。タイでは、一般の家庭から出る使用済みの油も利用してSAFを作ろうという動きが始まっている。バンコクの屋台で発生する大量の使用済みの油。タイでは回収の仕組みがこれまで十分に整っていなかったために、下水道などに不適切に捨てられるケースも後を絶たず、環境汚染などにつながると指摘されてきた。タイのエネルギー大手企業は、こうした油を回収している。不純物を取り除いて精製することにより、SAFとして利用しようとしている。さらに、一般家庭から出る油の回収も進んでいる。エネルギー大手は、運営するガソリンスタンド160か所余りで買い取りを始めた。建設中のSAFのプラントでは、集めた油で来年から製造を始める計画。
こうした取り組みが進む背景には、世界的な環境規制の強化がある。EU(ヨーロッパ連合)は来年、シンガポールでは再来年に、域内や国内の航空機へのSAFの使用を義務化する。SAFの生産量は、2030年には現在の34倍になると推定されている(IATA予測)。こうした動きに、日本企業も本格参入しようとしている。活用するのは、これまで廃棄されてきた農作物。タイは世界でも有数のサトウキビの生産地。砂糖の製造過程で出る搾りかすは、焼却処理すると二酸化炭素の排出量が増えることが課題だった。この搾りかすを有効活用しようと取り組む日本の繊維メーカーが開発したのは、特殊な膜を使った装置。筒状の部分に搾りかすを入れて、SAFの原料となるセルロース糖を取り出すことができる。去年までに実証実験を終えていて、今後は年間最大で2000トンのセルロース糖の生産を目指す。

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.