アメリカでは今週金曜日のブラック・フライデーを皮切りに、年末商戦が本格化。小売企業にとって、年間の売り上げの4分の1を占めるとされる年末商戦だが、インフレなどが重荷となる中、2023年は消費者の動向に変化がみられそうだ。ウォルマートでは今年、映画が大ヒットしたバービーの人形をはじめ、25ドル以下で買える手頃な商品が多く並ぶ。家電売場の目立つ場所に置かれたライトも25ドル。低価格の商品を打ち出す背景にはインフレによる消費者の節約思考がある。コロナ禍の巣ごもり需要を背景に数年好調だった年末商戦だが、今年の伸び率は3~4%と減少する見込み。経済の先行きへの懸念から消費者が保守的になっているという。ただ必ずしも消費が落ち込むというものではないという。雇用環境が底堅い中でインフレが減速している。賃金上昇率は年末商戦の腰折れは避けれるという。