3年前に設立されたウクライナのジェネラル・チェリー社は、元々偵察・攻撃用の無人機を開発していたが、これを迎撃用に改造し去年11月から量産を開始した。ロシア軍が使用する「シャヘド」はレーダーでの捕捉が困難で、安価に大量生産できるのが特徴とされる。ジェネラル・チェリー社はこれに対抗するため、夜間に低い高度を飛ぶ無人機でも追跡できる高感度センサーを搭載した「Bullet」を開発した。Bulletの迎撃率は今年に入って約90%で、他の無人機も含めて3か月で約3万9000機を撃墜した。この高い性能が各国の軍事関係者に注目されている。特にイラン軍のシャヘドの脅威にさらされている湾岸諸国からは日々数十件の問い合わせが来ているとのこと。ウクライナ側は企業と政府が足並みを揃え、迎撃無人機の技術移転を可能にする方向で調整を進めている。ゼレンスキー大統領は湾岸諸国との連携に強い意欲を示している。ウクライナは迎撃無人機の供与をはじめ、レーダーやセンサーなどを含む湾岸諸国の防空システム全体の強化を支援しようとしている。こうした中で日本のテラドローン社は今年3月、迎撃無人機を開発するウクライナの企業に出資。将来的に日本の防衛産業にウクライナの技術を取り込むことを視野に入れているという。
