ファーウェイが研究開発と海外展開を加速している。去年の研究開発費は1923億元。国際特許の出願数は約7500件と日本勢最多のパナソニックホールディングスの3.6倍で、9年連続の世界トップだった。アメリカ側から2019年に制裁を受けたファーウェイがいま力を入れているのが祖業の通信事業。貴州省は人口約3860万人のうち3割を超えるのが少数民族。年間の平均収入は3万元。日本円で70万円余りで、中国の地域別で最も低い水準。中国では東数西算と呼ばれる国家戦略がある。大都市が集中する東部のデータ処理やAIの計算を電気代が安価な地方都市が多い西部地域が担う。5Gなどの通信網について、貴州省では通信網整備に遅れが出ている。貴州省の住民によると、誰もこなかった地域が観光地として生まれ変わり地元特産品の売り上げも上がったとのこと。ファーウェイは市民の暮らしに直結する5G整備の他、産業面でも高山の自動運転トラックを100台規模で運営する通信システムなどを実用化。中国工業情報省は、今年4月末現在、5G基地局500.9万基を超えて、世界全体の6~7割を占めるとしている。ファーウェイの周建国チーム長は「一連の国家戦略は特に通信や各産業のデジタル化、スマート化を含めたビジョンと野心を表している」と述べる。
