日本酒や焼酎、泡盛りなどを作る技術「伝統的酒造り」が今週ユネスコの無形文化遺産に登録される見通し。高橋俊雄解説委員が「世界各地の無形文化遺産について審議するユネスコの政府間委員会が南米パラグアイで2日に始まり、この中で日本が提案している伝統的酒造りが審議される。評価機関が先月登録を勧告していることから、正式に登録が決まる見通し。日本の無形文化遺産はこれまで能楽や歌舞伎、和食などがあり、今回伝統的酒造りが登録されれば23件目ということになる。日本酒など清酒の生産量は年々減り続けている。国税庁によると国内向けの出荷量は近年ピーク時の昭和48年度に比べて3割以下にとどまっている。一方輸出は好調で、輸出金額はおととし過去最高を記録した。日本の酒のブランド力を高め背景にある文化や歴史を広く知ってもらう上でも、今回の登録を機に担い手の育成や技術の継承に向けた取り組みを一層進めてほしい」とスタジオで述べた。