映画監督、ポン・ジュノ氏。2020年、社会的格差を真正面から描いた韓国映画、「パラサイト 半地下の家族」でアカデミー賞の最高峰・作品賞やカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した。ポン・ジュノ監督の6年ぶりとなる新作「ミッキー17」。主人公は権力者に使い捨てにされる若い労働者、事業に失敗し多額の借金を抱え、借金取りから逃れるため惑星に移住するプロジェクトに参加するが、彼が申し込んだ仕事は人類が生息可能か自らの体で検証するというものだった。プロジェクトの主導者は、彼を”替えがきく部品”のように扱い搾取し続ける。これまで、格差や権力者の横暴に対する風刺を描いて来たポン・ジュノ監督、「格差を克服する方法を見つけることは簡単ではない」と話す。