今回はパリオリンピック バドミントン男子代表の奈良岡功大選手を取材した。奈良選手は去年世界選手権で銀メダルを獲得し、世界ランクは自己最高の2位まで浮上した。奈良選手は手首の柔らかさが武器で、ネット際ギリギリのシャトルを手首のスナップで打ち返す技アリのクロスを得意としている。また高い位置から素早く打ち返すこともできる。奈良選手は5歳のときに父の浩さんが監督を務める青森県のクラブでバドミントンを始め、当初浩さんは奈良選手がバドミントンを続けられると思わずに辞めさせるために毎日約3000回の素振りを4か月させたという。ただそれでも奈良選手は止めること無くバドミントンにのめり込んでいき、小学生のときにしゃもじを使用してお風呂で約2000回の素振りを行うことで今の手首の柔らかさを手にれたという。結果小学2~6年生まで全国大会を5連覇し、中学でも全国3連覇を達成した。高校生の時にはユースオリンピックに出場し、銅メダルを獲得した。その後はコロナ禍の影響で成績を伸ばすことが出来ず、東京オリンピックには出場できなかった。コロナ禍では走り込みに注力し、持ち前の粘り強さに磨きをかけて今年4月のアジア選手権で長時間のラリー戦を制するなど成長ぶりを見せた。