合わせて8個のメダルを獲得した柔道日本代表。パリ五輪の約30試合で審判を務めた天野さんは、2008年の北京大会と2021年の東京大会に続き、3回目の五輪審判員を務めた。レフェリーランキングシステムで、ポイント上位から審判が選考される。16人の審判員の中で、唯一の日本人だ。天野さんは、花火師でもある。江戸時代から約360年続く宗家花火鍵屋の15代目当主だ。天野さんは、1986年の福岡国際女子選手権で銅メダルを獲得した。2001年に、国際柔道連盟の審判員資格を取得した。天野さんの審判は、歓声のあがる会場でも声がよく通る。天野さんは、見ている人に喜んでもらうためにという思いで、審判員と花火師の二足のわらじを履き続けている。きのう午前、パリから帰国し、すでに花火師としての仕事に戻っている。