陸上女子やり投げで、北口榛花選手が金メダルを獲得した。オリンピックのトラックフィールド種目では、日本女子初めての金メダル。1投目でいきなり65メートル80の今シーズン自己ベストをマーク。この記録を最後まで誰も超えることができなかった。彼女が叫びながら鳴らしたのは、金メダリストだけに許される勝利の鐘。強さだけでなく、ファッションにも注目が集まった。予選後のインタビューでは、頭にチョウのヘアピン。耳にはチョウのピアス。その理由を聞くと「きれいにやりが飛んでくれますようにと思って、アイテムを増やした」と話していた。さらに決勝の競技中に食べていたのはカステラ。きっかけは、日本記録を出したときにカステラを食べていたからだといい、日本のコンビニで売っているものを両親が買ってきてくれた。明るさを見せる一方で、不安も抱えていた。去年の世界選手権では頂点に立ち、今大会は世界ランク1位で迎えたが、3年前の東京オリンピックでは、日本勢として57年ぶりに決勝進出したものの、けがもあり、最下位の12位に沈んでいた。あれから3年。基礎から鍛え直し、オリンピックの舞台に戻ってきた。競技後、スタジオに生出演した北口は食事のシーンについて「私のやり投げの武器は柔軟性で、で、体を大きく反れなきゃいけないので、おなかがしっかり伸びてなきゃいけないので」と理由を語っていた。