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2023年10月から池江璃花子はオーストラリアを拠点に練習している。この日は大会に出るため1300kmのフライトを経てメルボルンにやってきた。大会前のフリータイムにショッピング。テレビ朝日は2015年から密着取材を開始。
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- メルボルン(オーストラリア)
大会が行われるメルボルンのプール。レース3時間前に池江璃花子がやってきた。実戦に臨むのは今年初めて。ビクトリアオープンはオリンピック選手も参加するハイレベルな大会。池江璃花子は、タイムを求めるよりレースの感覚を確かめる、緊張感や試合に向かう自分の気持を確認しながら試合に出たいと話した。バタフライでは2種目で優勝した。
2015年、当時中学2年生だった池江璃花子は東京都選手権100mバタフライで水泳界を驚かせた。中学2年生でオリンピックメダリストを破る快挙を成し遂げた。初めて密着取材したのが2015年2月18日。今から3813日前のこと。14歳当時で慎重は167cm、両腕を広げたリーチは180cmもあった。松岡修造が家を取材。天井には雲梯が据付けられていた。強さの秘密は雲梯だけでなくレース前の心構えにも。池江璃花子は大会前日の夜やレース前にイメージトレーニングを行うと話した。母親の美由紀さんは、イメージトレーニングすることを必ずレッスンの中でしている、寝る前もイメージして寝てねと声がけをしていた、大きな武器になってくれれて良かったと話した。2015年10月のワールドカップ東京大会100mバタフライ決勝では自身初の日本新記録。16歳高校1年生で2016年8月のリオ五輪に初出場すると予選・準決勝で日本記録を更新。100mバタフライ決勝では日本新記録で5位となった。2018年7月までに個人種目で38回も日本記録を更新した。2018年8月、高校3年生で出場したのがパンパシ水泳。100mバタフライで日本記録を更新し主要国際大会で初の金メダルを獲得した。東京五輪の金メダル候補と呼ばれるようになった。
2018年主要国際大会で初の金メダルを獲得。東京五輪の金メダル候補と呼ばれるようになった。2019年1月オーストラリア・ゴールドコーストに合宿に来ていた。頑張れないくらいのきつさの疲れが1か月以上続いていた。合宿を途中で切り上げ、診断結果をSNSで公表した。病気は急性リンパ性白血病だった。入院から7ヶ月後の2019年9月、造血幹細胞移植という正常な血液を作るための治療を行い医師から退院の許可が下りた。池江璃花子は、どういう気持で生きていくべきなのか考えさせられたので自分の人生にとってはすごく大きなターニングポイントだと話した。入院生活で体重は18kg減少した。免疫が減り感染症のおそれがあるのでプールに入ることを許されたのは退院から3ヶ月後だった。不屈の精神でトレーニングを重ね、退院から8ヶ月後早くもレースに復帰した。202年8月、東京都特別水泳大会で50m自由形に出場した。2021年8月の東京五輪では大会が1年延期になったことでリレーのメンバーとして代表入りすることが出来た。2024年9月25日、造血幹細胞移植から5年経ち白血病の完全寛解を報告した。
白血病を乗り越え再びアスリートとして歩み始めた池江璃花子。去年のパリ五輪では復帰後目標に掲げていた個人種目に出場するも準決勝敗退。池江璃花子は、自分の力はこんなものではないと思っていたので悔しい気持ちが強いのと4年でどこまで成長できるのだろうという気持ちになったと話した。血液型がAB型からO型に変わって5年半ほどなのではしか、風疹、リンゴ病のリスクは持ち続けているという。今年4月、2028年ロサンゼルス五輪で50mバタフライが追加種目に入った。4月当時池江璃花子は50mバタフライの世界ランキング1位だった。
5月、池江璃花子はモナコにいた。ロサンゼルス五輪で追加が決定した得意種目の50mバタフライの強化を目的に2週間のヨーロッパ遠征に来ていた。今回出場するのはヨーロッパグランプリモナコ大会。50m種目はスピードトーナメントという珍しい形式で開催される。2日間で5レースを行い、毎回半数が脱落する。池江璃花子にとっては実戦で多くの本数を泳げる貴重な機会。今回はコーチのスケジュールが合わず1人での参加となった。大会運営の確認や帰りのバスまで自分で行う。練習も1人で行い、タイム計測はその場にいた海外コーチに依頼した。大会では目標としていた25秒台をマーク、準決勝進出を決めた。大会2日目、スタートの練習を繰り返した。準決勝ではスタートで出遅れたが後半追い上げ2位で決勝進出となった。決勝の相手は東京五輪にも出場した強豪選手アリナ・スルコワ。結果は2位でタイムも今大会唯一の26秒台と悔しさが残った。
モナコ大会翌日、50mバタフライの強化目指しやってきたのはイギリス・ロンドン。ビートルズファンあこがれの場所アビイ・ロードも訪れた。一番来たかったというのが日本のラーメンチェーン店IPPUDO Villiers Street。
今回出場するのはジュニア選手からオリンピックメダリストまでが集うAPレース・ロンドン・インターナショナル。オリンピック金メダリストで地元の英雄アダム・ピーティー選手が招待してくれた。大会当日、池江璃花子は50mバタフライの予選を全体1位で通過するがタイムは伸びず。ここまで2週間の連戦による疲れがピークを迎えていた。午後に行われた決勝では25秒台で優勝した。サインや写真を求める子どもたちの輪ができていた。池江璃花子は、みんなが自分をどう評価してどう見てどう応援してくれているか分からないけど、ずっと培ってきたものを一気に失ってまた1からというのは10年かけてても戻るか分からない、首を長くして待っててくれたらと話した。
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- APレース・ロンドン・インターナショナル
池江璃花子は7月4日に25歳の誕生日を迎えた。池江璃花子は、誰でも出来るような事でない経験もできたしつらい経験もたくさんしたし、すごく充実していたと話した。
25歳の誕生日を迎えた池江璃花子が新しく挑戦したのはポッドキャスト。水泳だけじゃない私を知ってもらえたら良いと話した。何よりも楽しみにしていたのが「徹子の部屋」への出演。2017年の高校2年生のときにも出演したことがあった。今回は病気のことやオーストラリアのことなど8年の間にあった様々なことを話した。
今月21日に行われた世界水泳競泳日本代表走行会、池江璃花子はキャプテンの大役を担うこととなった。泳ぎ続ける理由について池江璃花子は、悔しい時の方が圧倒的に多いけど成功した人にしかわからない喜びや満足感は忘れられない、また経験したい、活躍したい、勝ちたい、自分にしか経験できないあの水の感じは泳ぎ続けないと感じられないと話した。
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- 世界水泳選手権(2025年)
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