ブレイキンでは、「アフガニスタンの女性たちに自由を」というメッセージを残した選手がいた。マニザ・タラシュ選手は難民選手団としての出場だった。2020年に17歳でブレイキンをはじめ、アフガニスタンでは女性唯一のダンサー。翌年にはタリバンが首都カブールを制圧し、女性の就労、教育、スポーツ等を厳しく制限。タラシュは踊り続けるためスペインに亡命。五輪を目指した。観衆の中で磨いてきた技を披露。第3ラウンドには上着を脱ぎ捨て、世界へメッセージを掲げた。これが政治的意思表明と捉えられ失格となったものの、世界へ大きな印象を残した。