平野が注目したのは、第1ゲーム終盤、デュースにもつれ込む接戦でのサーブの組み立て。ここからゲーム終了まで、張本美和が出したサーブは3本。1本目は、ミドルへの長いサーブ。バック側に動いた王曼イクの逆をついた形。2本目は、ミドルへの短いサーブ。張本美和は、長いサーブは出したばかりだったから、相手に待たれていると思い、短いサーブに変えたという。3本目は、バックへの長いサーブ。張本美和は、ミドルへの長いサーブは、フォアハンドで狙われる可能性があり、バック側なら、回り込まれてもクロスで待っておけばいいと予想したという。張本美和は、中国選手に同じサーブを出すと対応されるから、変えていきたかったなどとした。