28日、パラリンピックが開幕する。東京パラリンピックで金メダルを獲得した車いすバドミントン・梶原大暉さんは「絶対に妥協しない」ことを大事にしているという。人生が大きく変わったのは中学2年のとき、当時の夢はプロ野球選手で強豪チームのエース候補として期待されていたが全国大会前日、グラウンドの目の前で交通事故にあった。一命は取り留めたが右脚太股から下を切断した。7か月半に及んだ入院生活で座ることさえできない状態から歩けるところまで回復しスコアラーとしてチームに戻ることもできた。夢だった野球に変わり新たな道で輝くことを選んだ。競技を始めて4年、東京パラリンピックで金メダルを獲得、国際大会121連勝中。連覇を狙うパリへ向けても強い思いで挑む。梶原大暉さんが「諦めなかったら何かが起こる。周りのおかげで前を向いて諦めずにパラバドミントンに熱中できている。僕の姿を見た時に一歩踏み出す勇気を持てるきっかけになる選手になりたい」などと話した。