経営ノートで1冊目に記された繁盛のキーワードは「店舗利益 最下位からトップに!地域に合わせた店づくり」。パリミキの業績好調の秘密を探るため、やって来たのは東京・渋谷。この街に利益がトップの店舗があるという。616店舗中利益トップの「パリミキ 渋谷店」は赤と黒を基調としたポップな雰囲気の店内だが、メガネ店らしからぬおしゃれな装飾があちこちにあった。かつてのパリミキの落ち着いた印象とは全く違っていた。現在は華やかで人気だが、かつては利益最低だった。なぜ最下位の店舗だったのかというと、パリミキが変化するスピードと渋谷が変化するスピードがあったとき渋谷の街の変化の方が全然早かったとのこと。それにお店が付いていけてなくて、街に埋もれたメガネ店になっていたという。渋谷店が利益最下位からトップになった理由として、パリミキの客層は50~60代が多数だったため以前の渋谷店も落ち着いたデザインにしていたが店の前を行き交うのはほとんどが若者のため内装を若者向けに変えてラインアップも若者に人気のサングラスを揃えるなど地域に合わせた店づくりにした。本来のターゲットの若者だけでなく、外国人への集客効果もあった。渋谷店以外に地域に合わせて変えているところとして「パリミキ 横須賀店」は山小屋に見立てたロッジスタイルになっていた。ファミリー層の利用が多いことからゆっくりできるようカフェブースを設置し、価格を抑えたオリジナルブランドを多く揃えている。一方「パリミキ 麻布十番店」はフランス・パリをイメージした高級感のある内装となっていた。洗練された街の雰囲気に合わせてハイブランドメガネの品ぞろえを強化している。今では半数以上の店舗で地域に合わせた店作りを行っている。店舗リニューアルが業績アップにつながっているという。
住所: 神奈川県横須賀市大津町1-1-1