就任初日に米国・トランプ大統領が署名した大統領令などの文書は、40を超えた(ホワイトハウス公表)。主なものを紹介。地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」からの再離脱。その上で、エネルギー政策について化石燃料を増産する考えを強調。WHO(世界保健機関)からの脱退。米国はWHOへの最大の資金拠出国。脱退すれば運営に支障が出ることは避けられないほか、パンデミックなどに対する国際的な取り組みに影響が出るおそれもある。不法移民対策では、南部国境の非常事態を宣言。軍隊を派遣して、不法入国を即時かつ完全に阻止するとした。米国で生まれれば誰でも米国国籍が与えられる現在の仕組みを見直し、不法移民の子どもなどには適用されないようにする大統領令にも署名。関税について。来月からメキシコやカナダからの輸入品に25%の関税を課す考えを示す一方、選挙戦で訴えてきたすべての国からの輸入品に一律で課すことについては「準備ができていない」と述べた。