18世紀頃のヨーロッパでは国同士の交流が活発になったが国や地域で単位がバラバラだった。世界共通の単位が必要だと考えたフランスが、北極から赤道までの距離の1000万分の1を1mにしようと提唱した。メートルはギリシャ語で測ることを意味するメトロンが語源。メートルを基準にすること10センチに入る水の量を1リットル、重さを1キログラム、面積の平方メートルなどの単位ができたと言われている。メートル原器で世界に伝えたが誤差や劣化が問題になり、現在は光が1億9979万2458分の1秒間に進んだ距離を1mと定めている。アメリカでは1824年にイギリスで誕生したヤード・ポンド法を使っている。イギリスは1875年のメートル条約の署名を一度拒否したが世界の流れに逆らえず1960年代から徐々にメートル法へ移行している。アメリカがヤード・ポンド法にこだわるのは道路標識等の変更にコストがかかるほかに、単位系の基準を握りたい思惑があるとみられている。アメリカは航空業界では最も早く発展したため、航空機の高度フィートは世界基準になっている。ゴルフもヤードがメインで、テレビやスマホのサイズではインチを使う。