前橋市のショコラティエ・小林愛花さんが地球をかたどったアート作品のような輝くチョコを手がけた。口の中で溶けた後、順番に出てくる味や香りを楽しめる。このチョコは、パリの世界最高峰の品評会で、味・香り・造形・ストーリー性などを審査員全員が「満点」の評価をつけ、40年余の歴史で初めてパーフェクト賞となった。小林さんは業界では異色の会員・紹介制のチョコブランドを設立し、数量を限定してオンライン販売している。新規の会員募集の時期は未定。小林さんのチョコとの出会いは12年ほど前。過労で疲れ果て自暴自棄になり、輝くようなチョコへの感動が希望を取り戻すきっかけになった。自分を救ったチョコで誰かに感動を与えたいと、一から技術を磨き、世界を巡り起業した。小林さんは「おいしいだけでなく、食べることで心が震えて、自分の感性が開いて、人生が変わってしまうかもしれないぐらい体験価値を入れたものとして売りたい」と語る。大切にしているのは、食材・生産と出会ったときの驚きや感動。この日は藤岡市のトマト農家を訪ねた。減農薬で甘味、うまみのあるトマトを生産している。小林さんはこのトマトを使ってチョコレートを作っている。できたてを直送してもらい、極限まで水分を入れることで、これまでになかった味わいを表現できたという。小林さんは講演にも招かれ各地に足を運んでいる。子供たちの将来の可能性を広げようと、起業してから変わらない信念を伝えている。小林さんの次の目標は、パリで自身が監修する店舗を開くこと。
