世界で核についての関心が高まるなか、日本人でも米国人でもなく、アイスランドの監督が被爆者を描いた映画が注目を集めている。来月24日、全国公開される映画「TOUCH/タッチ」(配給:パルコユニバーサル映画)。北欧のアイスランドで暮らす主人公・クリストファーが、人生の終わりを意識したことをきっかけに、50年前、ロンドンで恋に落ち、突然姿を消した日本人女性を捜し出そうというストーリー。劇中、ロンドンにある日本料理店の店主を演じるのは本木雅弘。その娘のミコ役は、モデルで俳優・Koki,が演じている。娘を守るとする一心で、厳しくあたる父親。そこにはこの映画の大きなメッセージの1つ、「被爆者」の葛藤があった。映画「TOUCH/タッチ」は7月に米国などで公開。高い評価を得て、先月には広島国際映画祭で上映された。なぜ被爆者を描いた作品を制作したのか、アイスランド人・バルタザールコルマウクル監督に話を聞いた。