インドネシアのスラウェシ島では2018年にM7.4の地震が発生し、津波や液状化現象の影響もあり約4300人もの命が失われた。被災者向けの住宅はほとんど完成しているが、NGOとして働くデフィ・アルティニ・ウガさんによると防災を巡る啓発は行われていないのが現状だという。デフィさんは被災体験をまとめた本を学校に提供するなどし、子どもが飽きないように地震等による被害をゲーム形式で予想する試みも行っている。デフィさんは多くの人がこの場所は災害が起きると忘れていると話していた。学校に通えなくなってしまった子どもも問題となっていて、青空教室もここでは行われている。保護者の経済的困窮などから毎日学校に通えない子どもは100人近いといい、中には離れた学校に通おうとすると往復料金だけで1日の収入の4割がかかるという家庭も見られる。デフィさんは教育は子どもの将来の経済力に大きく影響するが、子どもたちが学校に行かなければ貧しい状況が続くので活動を通じて子どもたちに夢を持ち続けてほしいと話している。