きのう備蓄米を個別に売り渡す随意契約の詳細が発表された。これまで備蓄米は集荷業者が落札し卸を通じて小売店に渡っていた。随意契約では国が直接、年間1万トン以上の取り扱いがある小売店に売り渡す。売り渡されるのは2022年度産と2021年度さんの計30万トン、玄米60キロあたり平均1万1000円程度で5キロあたり963円で引き渡す。小泉進次郎農林水産大臣は「小売価格では5キロあたり2000円程度となる水準。6月上旬には備蓄米が店頭に並べられる」などと述べた。きのう開かれた随意契約説明会には約320社が参加、きのう時点で7社から申し込みがあったという。これまでにイトーヨーカ堂、ドン・キホーテ運営会社、アイリスオーヤマが申請を決定している。アイリスオーヤマ・田中伸生管理本部長は「利益度外視でやっている。できれば2000円台で並べたい」、ドン・キホーテ運営会社PPIH・初山俊也常務も「2000円台を目指せる」と話す。きのう発表のスーパーコメ販売平均価格は4285円と過去最高値を更新している。コメの価格がいつ下落するのかが今後の焦点になる。