40歳の時に、若年性アルツハイマー病と診断された渡邊さん。きょうから保険の適用が始まる治療薬「レカネマブ」について、担当医師から、対象外だと診断されたという。レカネマブの対象は、比較的症状が軽い、早期のアルツハイマー患者で、約79万4000人とされる国内のアルツハイマー患者の1割に満たない人数だという。渡邊さんは、新薬について、0から1ができたという意味では進歩であり、今後、改善される希望もあるなどと話した。渡邊さんは、現在、人材の研修指導員として働いていて、積極的な人間関係が治療につながっているという。専門家は、コミュニケーションがあると、病気の進行がより穏やかな印象があり、家に閉じこもらずに、様々な人と接する機会を持つように、日常の診療でも話しているなどとした。レカネマブは、10人に1人の割合で、脳のむくみなどの副作用が出ることがあるという。MRIが備わっている医療機関を受診する必要があるなど、場所や時間の制約も課題だ。