性的マイノリティーの人たちが働きやすい職場環境を作ろうと、香川県は企業の性的マイノリティーに対する理解を深めるためのハンドブックを作成した。香川県はおととし10月、県内の市や町が認証した同性カップルに県営住宅への入居などを認める「県パートナーシップ制度」を導入し、性的マイノリティーの人への理解促進に取り組んでいる。今月新たに企業や法人などの事業者向けに、性的マイノリティーに関する法律や制度などをまとめたハンドブックを作成。この中ではLGBTQなど多様な性のあり方があることや厚生労働省の指針が、性的指向や性自認に対する侮辱的な言動はハラスメントにあたると明記していることなどを紹介している。またおととし県が行った調査で、勤務先で性的マイノリティーへの配慮や支援があるか聞いたところ、およそ半数が「特にない、分からない」と答えた。県は今後、経済団体や自治体におよそ3700部を配り、職場環境の改善を呼びかけることにしている。