大雪山系は20以上の山々が連なる。東側一帯は東大雪と呼ばれ、100万年以上前の火山の噴火でできた盆地に見渡す限りの森が広がっている。10月中旬、森はパッチワーク状に美しく彩られていた。針広混交林では多くの生き物が暮らしている。エゾリスが落ち葉の中で探していたのはドングリやクルミなど。ヒグマの親子も現れた。冬ごもりを前に沢山の木の実を食べて脂肪を蓄えるという。川は山に降った雨や雪によって作られた清流。水が染み出す場所もあり、泥だらけの水たまりを利用するのはエゾシカ。11月下旬、冬の訪れとともに雪が降る日が増えてきた。大人の雌鹿はほとんどがお腹に新しい命を宿している。真っ白な雪に覆われた河原を歩くのは雄鹿。繁殖の時期が過ぎると、オスとメスは別々に過ごすという。
1月下旬、大雪山系の北東部に位置するトムラウシ山には大量の雪が降り積もる。山の斜面を覆うのは氷爆。冬の森では凍裂も見られる。そんな寒さの厳しい森にも生き物の姿があった。
1月下旬、大雪山系の北東部に位置するトムラウシ山には大量の雪が降り積もる。山の斜面を覆うのは氷爆。冬の森では凍裂も見られる。そんな寒さの厳しい森にも生き物の姿があった。