ヒノキの植林地も動物に利用されている。クマ剥ぎがされていた。皮を剥がれた木は傷んだり、枯れてしまう。かつて、傾斜地に広がっていた畑は荒れて森になった。戦後の政策で植林地が増えた。アブラが多くかつては薪として使われたアブラチャンの実やハナモモの実を見つけた。クマのふんを集めて洗ってみると、アブラチャンの実やクルミなどを食べていた。クマのふんの中の種子は運ばれ発芽し、再び森を作る。腐った木に巣をつくるアリや虫もクマのエサになる。ここ30年ほどでみるみる数を増やしたニホンジカ。宮崎はクマがニホンジカを捕えるところを撮影した。ニホンジカが増えればクマが肉にありつくチャンスが増える。シカが増えればクマも増える。河川敷の林には切り株にアリの巣がある。ここに現れたクマは足先がなかった。様々な動物が足先にケガをしている。