劇場作品として日本で初めてのインタラクティブ映画が公開された。観客が参加しながらリアルタイムでストーリーやエンディングが変わる映画の新しい可能性を取材した。劇場映画としては日本初となるインタラクティブ映画「ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-」。新宿や渋谷など6つの地域に分かれたチームがラップバトルを繰り広げる物語でインタラクティブ映画とは観客の選択により物語の展開や結末が変わっていく参加型の映画のこと。まず観客は上映前に専用のアプリで2次元コードを読み取りアプリを起動した状態で映画を鑑賞する。物語の中で赤色の池袋チームと紫の名古屋チームのラップバトルが終わると自動的にスマホが連動し投票時間に。その間に観客は勝たせたいほうを選択。赤を選んでみると館内で投票数が多かったチームのストーリーの続きを見ることができる。物語の展開は48通りも存在する。それを可能にしているものが映写室の中にあった。観客の投票データはサーバーで集計し結果をそれぞれの映画館に設置された機械で受信。すぐさまエピソードを選択して上映している。近年の映画館入場者数はコロナ以降、いまだその数が回復しきっていない。観客が物語を選ぶという新しい映画の楽しみ方。