先月開かれた毎年恒例のイベント「ビリビリワールド」。国内外のアニメやゲームなどを紹介する世界最大級のイベントで約40万人が来場した。初出展となったタカラトミーは認知度の高さを武器にアジア各国で展開する「トミカブランドショップ」のほか、高価格帯の商品を扱う専門店を増やす方針。ソニーグループは人の動きをセンサーなどで読み取って反映させて「鬼滅の刃」の世界を体験できるブースを設置。強みのコンテンツと技術をかけ合わせる。一方、イベントでは例年との大きな違いもあった。初開催の2013年以降、連続で日本人アーティストが出演していたが、今回は中国発のゲーム中心で日本人の出演はなかった。さらに、開催初日に日本語だった掲示が2日目には中国語に。主催者側が日本語の使用を避けるよう求めたものとみられる。去年の秋以降、冷え込んだ日中関係。コンテンツビジネスは中国政府の許認可に大きく左右され、現在、日本の作品に関する審査通過は困難になっている。IPフォワードグループ・分部悠介CEOは有名コンテンツの商品販売に依存した現状について危機感を示した。
