米国みずほ証券・兼松渉さんは「スターバックスは昨年の3月に就任したばかりのナラシムハンCEOを事実上更迭し、その後任にファーストフード大手チポトレ・メキシカン・グリルのブライアン・ニコルCEOを迎えました。スターバックスの投資家にとっては、まるで夢のような人事とされています。チポトレでは、彼がトップを務めた6年間で売上高が2倍以上、その株価は約8倍に上昇しており、投資家の関心も評価も高いです。スターバックスの既存店売上高は2四半期連続で減少しており、株価は年初来で約20%下落と相場全体を大きくアンダーパフォーム。CEOの交代が伝えられ、株価が1日で約25%上昇しました。もう一つ興味深いのが13日の株式市場でスポーツウェアのナイキや化粧品大手のエスティローダーなどの株価が、このスターバックスの発表を受けて大きく連れ高した点です。これらの企業も、最近の株価の下落を受けてそれぞれの経営人に対する投資家の不満が高まっており、今回のニュースをきっかけにスターバックス同様経営人の入れ替えに対する期待が広がっています」などと話した。