昨日、小泉防衛大臣は、アメリカのヘグセス国防長官と初会談をし、防衛費の増額を引き続き取り組んでいく方針を伝えた。エマニュエル・トッド氏は「通常兵器の数が増えると戦争につながる可能性が高くなります。今、日本ではもっと多くの通常兵器を導入すべきだという議論が多くなっていますが、実際これは戦争に向かう道です」と話しており、日本が関係を深めることで争いに巻き込まれる危険があると指摘している。日本が自立する手段として、トッド氏は「解決策としてある種の核兵器を保有することが、独立を可能にし、危険な同盟に巻き込まれないための手段となり得ます。核兵器が危険なのは、2つの国のうち、1国だけが核を持って使うときです。国家間で核のバランスがとれていれば平和が生まれます。核兵器について考えるのは非常に難しいことなのは理解しています。私個人は戦争が大嫌いですし、それは理解してください」などと話した。また、トッド氏は安全保障より重要なことは少子化と指摘しており、「少子化は日本だけの大きな問題というわけではなく、ほとんどの先進国に共通する問題です。私もこの問題に取り組んでいますが、答えはありません」と話している。
