家電大手のダイソンが、新型のコードレス掃除機「ペンシルバック」を発表。重さは約2キロ、持ち手の幅は38ミリとコンパクトで、ヘッド部分は360度回転する。価格は8万4920円。ダイソン創業者のジェームズ・ダイソン氏は「掃除機はずっと大きくて重かった。私たちは存在感を感じさせない掃除機を作りたかった」などと述べた。ダイソンといえば独自のサイクロン技術が売りだが、「軽くて細い」を実現するために新たなモーターを開発。毎分14万回転するモーターで強烈な吸引力を実現した。この新製品が世界で最初に発売されるのが日本であることについて、ダイソン氏は「日本の客はテクノロジーを理解し、特に小型化された技術を高く評価してくれる」などと述べた。2023年に約2兆円だった掃除機の市場は、2033年には約5兆円と倍以上に成長するとみられる(ディールラボ/マーケットUS)。ダイソンは今トランプ政権の関税政策に直面しており、マレーシアやフィリピンなどで製造した商品をアメリカにも輸出している。ダイソン氏は「関税の悪影響は消費者に及ぶ」とし、自由貿易の重要性を強調した。