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「フォード・モーター」 のテレビ露出情報

20世紀初頭。アメリカの黒人の9割が南部に住んでおり、多くが綿花農園の小作人として働いていた。農園の主は白人で、彼らの多くはキリスト教のプロテスタントだ。南部一体はバイブル・ベルトと呼ばれており、南部の州では奴隷制廃止後もジム・クロウ法という独自の黒人を隔離する政策が行われた。黒人たちは故郷から離れ、北部に大移動することになった。
北部の大都市では重工業や製造業が発展しており、中でも一番の成長産業は自動車だった。デトロイトではフォード・モーター、ゼネラルモーターズ、クライスラーが拠点を置いていた。黒人の多くは自動車工場で職を得ていたという。北部への移動が黒人だけではなく、東部のアパラチア地方の炭鉱などで働くヒルビリーと呼ばれる人たちも移動して働くようになった。ただ1929年に起きた大恐慌で多くの黒人が解雇された。
その頃、中西部から南部の農村地帯にダストボウルという巨大な砂嵐が起きた。砂嵐は5年以上に渡り毎年繰り返されて、多くが土地を離れてカリフォルニアへ大移動した。カリフォルニアの農場に多くの移民が押しかけて、仕事に就けるのは一握りの人たちだけだった。仕事に就けなかった人たちは移民キャンプで行く宛もなく暮らしていた。
フランクリン・ルーズベルトがデトロイトの工場を視察する様子が伝えられた。大恐慌で苦しんでいたデトロイトを救ったのは第二次世界大戦だったという。自動車メーカーは戦時下の軍需生産に協力し、兵器はヨーロッパ戦線に送られた。西海岸も軍需工場で多くの人が雇用されダストボウル移民は貴重な労働力になった。一方でアメリカの日系人は退去を命じられて強制収容所に送られた。
日本が降伏した翌年に強制収容所は閉鎖されたが、戦後も差別は終わらず、日系人は戻った先から排斥を受けて、各地で懸命にアメリカ社会に溶け込み、模範的な移民と呼ばれるようになった。
戦後、アメリカは戦争で疲弊しきった世界を尻目に繁栄を謳歌していた。ハイウェイが広がって移動の自由を得て、住む場所の選択肢も広がり、郊外には新たな住宅地ができた。そうした中でバイブル・ベルトから多くの移民が訪れて、ビリー・グラハムの影響で薄れていた信仰心が生まれるようになった。一方で公民権運動も出てきて、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアは行進によって人々に正義を訴えた。デトロイトの労働者たちもこれを支援し、公民権法が成立して、全てのジム・クロウ法が廃止された。このことによって黒人は自由を得た。ただこれが衝突の新たな火種になった。
1967年にデトロイトで暴動が起きた。デトロイトでは黒人の人口が増えて、町はそれを受け入れる準備ができてなかった。黒人は白人が運営する店を襲って略奪を繰り返した。自動車メーカーも大打撃を受けた。大勢の白人が都市部から郊外に移動するというホワイト・フライトという現象が起きた。
1960年代になると若者たちの大移動が始まった。若者は戦後生まれでベトナム戦争にも反対していた。ただアメリカがベトナムから撤退するとヒッピー文化は収束した。ただヒッピーの中にはスティーブ・ジョブズなどもいた。一方でデトロイトから人々の大移動が始まっていた。大型車が売れなくなり、小型車が売れるようになったためだ。日本車がアメリカで売れるようになり、さらに企業は海外へ工場を移すようになったことから、工場が操業を停止しこの地域はラストベルトと呼ばれるようになった。ラストベルトの人たちは南部に移動し、巨大IT企業が誕生し、多くの雇用を生んでいった。
現在起きているのはカリフォルニアからの大移動だ。年々上昇する税金や生活費の上昇を嫌って、多くの人が移動している。多くの人は保守的な南部の州に移動している。特にテキサス州は税金が軽いので会社を移動する企業もある。ジョン・スタインベックは移動するアメリカの強さを発見していると伝えた。

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年8月7日放送 15:49 - 19:00 TBS
Nスタそれが知りたかった!
訪米中の赤沢大臣はラトニック商務長官と面会し、自動車関税の早期引き下げなどについて改めて求めた。日米両政府は先月、自動車関税を27.5%から15%に引き下げることで合意したが、それがいつなのかは明らかになっていない。マツダが発表した今年4-6月期の決算では純損益が421億円の赤字となった。トヨタは関税によって4-6月期の営業利益が4500億円減益したと発表。[…続きを読む]

2025年8月3日放送 9:54 - 11:30 TBS
サンデー・ジャポン(ニュース)
湯浅さんは「ウォール街は知っている!自動車関税の決着が長引く可能性大」とした。ラサール石井さんは「世界中連携してトランプさんをなんとかしようとなぜならないのか」、デーブさんは「根拠をもってやっているわけではない」、加藤久美子さんは「アメリカ人の車の選び方は保守的な方が多くて値段が上がったからとアメリカ産にしようとする人は少ない」などと話した。斎藤幸平さんは「[…続きを読む]

2025年7月31日放送 11:00 - 11:05 NHK総合
ニュース・気象情報(ニュース)
アメリカの大手自動車メーカー・フォードの、先月までの3ヶ月間の決算は、トランプ政権の関税措置でコストが膨らんだことなどから、日本円で約53億円の最終赤字となった。ファーリーCEOは決算説明会で、トランプ政権が日本との交渉で自動車への関税を15%とすることで合意したことなどについて、競争力は維持できるとの見方を示した。

2025年6月10日放送 22:00 - 22:58 テレビ東京
ワールドビジネスサテライト(ニュース)
日本経済新聞論説フェロー・原田亮介の解説。トヨタ自動車と非上場会社のトヨタ不動産、豊田章男会長が中核になって豊田自動織機を非上場化して持合を整理することになったのが今回の流れ。創業家が議決権を持ち株主の過剰な介入に歯止めをかける、そこが狙いなのではないか。

2025年6月4日放送 5:45 - 7:05 テレビ東京
モーサテ(ニュース)
アメリカの自動車大手・フォード・モーターの5月の販売台数は22マン959台で、前年比16.3%の大幅な増加。関税発表後の駆け込み需要は減速したが、割引キャンペーンで販売を促進。

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