法廷画家ってどうやったらなれるの?法廷画家とはニュースなどで使用される法定内の様子を描く画家。裁判所はカメラ禁止のため中の様子は法廷画のみ。カルロス・ゴーン贈収賄事件などの法廷画を描いた法廷画家歴21年の榎本よしたかさんに話を聞いた。法廷画家は資格が必要なわけではなく、名乗れば誰でも描くことができ、フリーランスの方もいればテレビ局と専属契約している方もいるとのこと。榎本さんは元々イラストレーターとして独立し、ほのぼのとしたイラストやリアルタッチの画をHPに投稿していたところ、地元のテレビ局のテレビ和歌山から連絡があり、和歌山市長の汚職事件の初公判の様子をニュースで報道するために法廷画を描いてもらいたいと依頼されたとのこと。法廷画家をやりたいが知り合いがいない場合は自身のHPやSNSに自分で描いた法廷画家などを載せると仕事の依頼が来るかもしれないそう。かなり専門性が高い仕事で持ち込めるものにも制限が。スケッチブック・鉛筆・消しゴムは持ち込みOKだが、電子機器はNG。カメラが付いているものは電源切ってることを確認しないと入れない。法廷内は音が鳴るものが禁止。油性ペンや色付きマーカーなど使用する際に音が鳴ると注意される。法廷画家歴33年のフジテレビの法廷画家・石井克昌さんに話を聞いた。法廷画を描くスピードが大事とのこと。10時から裁判が始まって10時10分にはOAしなきゃいけない時にプレッシャーに耐えられるメンタルがあるかも大事。法廷画家歴3年の松元悠さんに話を聞いた。松元さんの場合は1回の裁判で2~3万円もらえる。頻度は年間では5回から多くて10回。法廷画家だけで食べている人はほぼおらず、皆さん他の仕事を兼業しながら法廷画家をしているそう。