やけどの応急処置について解説。やけどは皮膚が熱によって損傷を受ける状態を指し、60℃以上の熱源に触れることで起こる。患部を冷やすのに最もおすすめなのは流水。10℃~15℃の水道水で約20分間冷やし続けるとよい。一方で氷や冷却材の使用は適しておらず、冷たすぎる温度を患部に当ててしまうと凍傷ややけどした皮膚が張り付いてしまう危険性もある。また、昔ながらの治療法として知られてきた「アロエを貼る」について専門家はアロエの葉の中にあるシュウ酸カルシウムがやけどした肌を傷つけ悪化させる可能性があるとして間違いだと指摘した。衣服の上から熱湯を被ってしまった場合は、衣服を無理に脱がず服の上から流水で冷やすことが正しい処置。無理に脱ぐと皮膚が剥がれてしまううそれがある。やけどには気づかないうちに起こってしまう「低温やけど」が。身近なもので最も注意が必要なのがスマートフォン。50℃に達したスマートフォンが2~3分触れ続けると低温やけどを起こす危険がある。低温やけどした際は患部を冷やしすぐに医療機関に受診することが重要。