クリスマスを前にしたニューヨークの様子を中継で伝える。ことしのクリスマスを米国の人たちはどのように迎えようとしているのだろうか。米国総局の井上裕貴アナウンサーが伝える。エンパイアステートビルのふもとのニューヨーカーにとって憩いの公園であるブライアントパーク。今、ここでは毎年恒例のホリデーマーケットが開かれている。米国国内外から大体300万人が訪れるという人気の観光名所。中でもこの場所、特に人気なのが後ろのクリスマスツリー。実はこのクリスマスツリーも長引くインフレと無縁ではない。というのも米国の家庭ではこうした本物のもみの木を置くことが一般的なのだが、その価格が今、上がっている。全米クリスマスツリー協会によると去年の販売価格10%から15%ほど上昇していて、ことしも干ばつだったり人件費、肥料代などもかさんで同じくらいの値上がりを見込まれているということ。そしてこのツリーに飾るオーナメントも実は例外ではない。エンパイアステートビルなどいろいろあるが、大体1つ日本円で2000円から5000円くらいする。この2年間ほどで40%ほど値上げをせざるをえなかったということ。2024年、米国といえばドナルドトランプ氏が大統領に返り咲くということが決まった。来年、さまざまな転換というものが予想されているが、今、不安な気持ちでクリスマスを過ごしている人たちがいる。