週明けの5日の東京外国為替市場では円高が一段と進み、円相場は一時、1ドル141円台まで値上がりして、今年1月以来、約7か月ぶりの水準となった。一方、日経平均株価の終値は過去最大の下落幅を記録した。先週末、アメリカで発表された雇用統計の結果を受けて市場では、アメリカの景気減速への警戒感が高まりFRBが利下げのペースを早めるのではないかとの見方が広がっていて、日米の金利差の縮小が意識され、ドルを売って円を買う動きが加速している。一方、東京株式市場は、アメリカの景気減速への懸念や円高の進行を受けて全面安となり、日経平均株価の終値は4400円を超えるかつてない急落となった。世界的に株価が暴落した1987年のブラックマンデーを超え過去最大の下落幅を記録した。